この記事では比較級について徹底解説します。
比較級って日常会話で頻繁に使われますよね。たとえば・・・・
などから
など日常生活は比較表現で溢れています。
目次
そもそも比較とは?
まず基本的な事ですが、これは前提なのでおさえておきます。
比較とは複数のものを比べる事です。
だから比較表現の場合は必ず複数の登場人物がいます。
比較で一番最初に思いつくのは「〇〇は△△よりも大きい」などの表現だと思います。これは2つを比べて差があることを示しています。
差がある時の比較
先程の「〇〇は△△よりも大きい」などを英語で表現するとどのようになるのでしょうか?
具体的にイメージしてもらうために「私は兄よりも大きい」という表現に置き換えて考えます。
この場合英語では・・・・
(私は兄よりも大きい)
といいます。
比較表現に突如でてきたer。一体何者なのでしょうか?
実はこれを付けることで比較であることが明示的に示せるのです。
「え?thanだけで比較が示せるんじゃないの?」
こう思う方は多いと思います。残念ながらそう簡単にはいかず、英語で比較表現をするときは、thanだけでなく「〜より大きい」「〜より美しい」といった形容詞の部分も変化させるルールがあります。これはルールなので仕方有りません。覚えるしかないです。
比較する際に注意すべき点として、「人間と動物」の大きさを比較など違うカテゴリの比較は避けるようにしましょう。よくあるミスとして、よくよく考えたらカテゴリが違うものを比較しているときがあります。例えば、渋谷区の人口と富山県の人口などです。これは市と県で比較対象のカテゴリーが違います。厳密なので最初のうちはそこまで気にしなくて良いですが、比較対象は同じカテゴリーというルールがあります。
er以外のパターン
先程あげたとおり後ろにerつけたら終わり・・と単純ではないです。
実は比較級にも、「bus」の複数形が「buss」とならず「buses」になるような語尾で形が変わるパターンが数パターンあります。といっても複数形のパターンとよく似ているのでそんなに難しくありません。復習がてら紹介します。
〜ierになるパターン
これは語尾が「y」で終わるときです。
例えば、easyなど。以下easyを使った例文です。
(それは前回のテストより簡単です。)
ただ「y」の前に(a,e,i,o,u) の母音が来ている場合はそのまま「‐er」を付けます。
〜rになるパターン
これは語尾が「e」で終わるときです。
eが重なるので抜いたって感じですね。以下simple(シンプル)を使った例文です。
(それは前回の問題よりシンプルです。)
moreを付けるパターン
これは非常に単純です。
moreをつける時はその形容詞or副詞が長ければerではなくmoreを付けます。
例えば、importantなどはその例です。
音節とは、1音で発音されるまとまりの事を指します。
例えば、manはmanと、ひとまとまりで発音しますが、importantはim・por・tantと三音節で発音します。
音節についてはこちらの記事『英語のリズム (音節)』がとてもわかり易いので一度ご覧になってください。
差を示す比較表現の復習
以上が差を示す比較表現です。
最後に一つ、今回学んだ内容を定着させるために復習しておきましょう。
では問題です。「これはマクドナルド(McDonald’s)よりも美味しい。」という表現を比較表現で表すとどうなるでしょう?
・
・
・
正解は「This is more delirisous than McDonald’s」です。
erではなくmoreにできましたか?
これが合っていれば差の比較表現は十分です。
「〜と同じ」を示す時の比較
さっそくですが「〇〇は△△と同じくらい難しい」という比較表現は英語でなんといえばいいのでしょう?
具体的にイメージしてもらうために「世界史は日本史と同じくらい難しい」という表現に置き換えて考えます。
この場合英語では・・・・
(世界史は日本史と同じくらい難しい)
これはややこしそうですが、構造は非常にシンプルです。
まず「世界史は日本史と同じくらい難しい」は「世界史は難しい。日本史と同じくらい」と言い換えれます。なので先に世界史は難しいの文章を作ります。
①『World history is difficult』
次に「日本史と同じくらい」と比較対象の日本史を後ろに持ってきます。
②『World history is difficult Japanese history』
最後に対象となる形容詞(〜と同じくらい難しい←これ)or副詞をas asで挟みます。
※ちなみにasのコアイメージは「同じことを並べる。イコールの関係を導く」なので直感的に理解できます。
③『World history is as difficult as Japanese history』
【例文】「〜と同じ」を示す比較表現
日常生活でよく使う表現を中心に例文をいくつかあげます。
(今回のテストは前と同じくらい難しかった。)
(今日は昨日と同じくらい寒い。)
ちなみに否定文も同じように変換します。
(今日は昨日ほど寒くない。)
=(今日は昨日と同じくらい寒くない。)
順番を示す時の比較
順番を示す時の比較表現ですが、これは1番目に扱った「差を示す比較表現」に似ています。
さっそく、先程の『私はクラスで一番背が高い』を英語に変換してみます。
(私はクラスで一番背が高い)
【例文】順番を示す比較表現
日常生活でよく使う表現を中心に例文をいくつかあげます。
(今日は今年で一番寒い。)
(この箇所が今日の授業で一番重要です。)
以上で基礎はマスター
以上が3つの比較表現です。もう一度復習すると・・
②同じを示す比較表現
③順番を示す比較表現
でした。これで比較表現の基礎は抑えることができました。
ただ、比較表現はまだまだ奥が深いです。なのでここで止まらず猪突猛進で比較マスターを目指しましょう!!
そしてこのサイトでは、比較表現以外にもいろいろ解説しているのでそちらもご覧ください。
では、良い英語ライフを!!