英語の比較表現を0からマスター!比較級や最上級など3つのパターンを徹底解説!

この記事では比較級について徹底解説します。

比較級って日常会話で頻繁に使われますよね。たとえば・・・・

うーん・・私はナルトより鬼滅の刃のほうが好きかな!!

などから

うーん・・私はあの子よりはモテると思うんだけどなぁ・・・

など日常生活は比較表現で溢れています。

まぁ人間なんて誰かと比較して価値を実感する生き物だからな。比較表現で溢れた世の中なのは当然だ。ってなわけで比較級を完全マスターするぞ。
難しい問いを投げかけないで・・とりあえずマスターしよう!

そもそも比較とは?

まず基本的な事ですが、これは前提なのでおさえておきます。

比較とは複数のものを比べる事です。

だから比較表現の場合は必ず複数の登場人物がいます。

比較で一番最初に思いつくのは「〇〇は△△よりも大きい」などの表現だと思います。これは2つを比べて差があることを示しています。

私が冒頭でいった表現だね。
では、これを英語で言い換えてみよう。次の節で詳しく説明していくぞ。

差がある時の比較

先程の「〇〇は△△よりも大きい」などを英語で表現するとどのようになるのでしょうか?

具体的にイメージしてもらうために「私は兄よりも大きい」という表現に置き換えて考えます。

この場合英語では・・・・

I am taller than my brother.
(私は兄よりも大きい)

といいます。

なんか私が知っているtallの形じゃないけどなんだこれ・・・
初見はややこしそうに見えるな。順を追って解説する。まずthanに注目してくれ。thanの意味は知っているか?
thanはたしか「〜より」という意味だった気が。
そのとおりだ。だからまずシンプルに考えて「私は兄より大きい」を英語に変換すると「I am tall than my brother」になるよな。
うむ。そうなるな。
その次に仕上げとしてtallにerを付けてtallerにすれば比較表現の完成だ!
おおお!!・・・ってちょって待ってぇぇ!!なんで当たり前のようにer付けるの?当たり前のように私の家に居座っている友人なみに厄介なんだけどナニコイツ。
そう思うのも無理はない。erについて解説しよう。

比較表現に突如でてきたer。一体何者なのでしょうか?

実はこれを付けることで比較であることが明示的に示せるのです。

「え?thanだけで比較が示せるんじゃないの?」

こう思う方は多いと思います。残念ながらそう簡単にはいかず、英語で比較表現をするときは、thanだけでなく「〜より大きい」「〜より美しい」といった形容詞の部分も変化させるルールがあります。これはルールなので仕方有りません。覚えるしかないです。

うーん。まぁルールなら仕方ない。とはいえ形容詞にer付ければいいだけだし苦じゃないか。than付けてからerの二段作業って覚えたら単純で楽だし。比較って楽勝じゃん!
そうだな!!と言いたいところだが、実はer以外に他に数パターンあるんだ。。
な・・・なんですって・・・
比較対象は同じカテゴリにする!
比較する際に注意すべき点として、「人間と動物」の大きさを比較など違うカテゴリの比較は避けるようにしましょう。よくあるミスとして、よくよく考えたらカテゴリが違うものを比較しているときがあります。例えば、渋谷区の人口と富山県の人口などです。これは市と県で比較対象のカテゴリーが違います。厳密なので最初のうちはそこまで気にしなくて良いですが、比較対象は同じカテゴリーというルールがあります。

er以外のパターン

先程あげたとおり後ろにerつけたら終わり・・と単純ではないです。

実は比較級にも、「bus」の複数形が「buss」とならず「buses」になるような語尾で形が変わるパターンが数パターンあります。といっても複数形のパターンとよく似ているのでそんなに難しくありません。復習がてら紹介します。

〜ierになるパターン

これは語尾が「y」で終わるときです。

例えば、easyなど。以下easyを使った例文です。

It is easier than the last test.
(それは前回のテストより簡単です。)
注意!
ただ「y」の前に(a,e,i,o,u) の母音が来ている場合はそのまま「‐er」を付けます。

〜rになるパターン

これは語尾が「e」で終わるときです。

eが重なるので抜いたって感じですね。以下simple(シンプル)を使った例文です。

It is simpler than the previous question.
(それは前回の問題よりシンプルです。)
最後は特殊系、語尾に「er」を付けずに前に「more」を付けるパターンを紹介するぞ。

moreを付けるパターン

これは非常に単純です。

moreをつける時はその形容詞or副詞が長ければerではなくmoreを付けます。

例えば、importantなどはその例です。

確かにシンプルだ。けど長いってどうやって判断するの?
良い質問だ。長さは『音節』で決める。3音節ならmoreを付ける。
あーそれはシンプル!!って、音節ってナンダッケ・・・

音節とは、1音で発音されるまとまりの事を指します。
例えば、manはmanと、ひとまとまりで発音しますが、importantはim・por・tantと三音節で発音します。

音節についてはこちらの記事『英語のリズム (音節)』がとてもわかり易いので一度ご覧になってください。

差を示す比較表現の復習

以上が差を示す比較表現です。

最後に一つ、今回学んだ内容を定着させるために復習しておきましょう。

では問題です。「これはマクドナルド(McDonald’s)よりも美味しい。」という表現を比較表現で表すとどうなるでしょう?

正解は「This is more delirisous than McDonald’s」です。

erではなくmoreにできましたか?

これが合っていれば差の比較表現は十分です。

やったぁ!!これで比較表現マスターか!!
なにを言っているんだ?比較表現は「差を示す」以外にもあるぞ。
やっぱりか・・・さっきからやたら「差を示す」を強調していたから怪しいと思ったんだよ・・
他に思いつく表現は何と思う?残る表現は2つだ。
2つもあるの・・残る比較表現はさっき習ったやつと同じくらいややこしそうだから怖いなぁ・・
そうだ。今の表現がそのうちの1つだ。
え・・・(私比較表現なんてしたっけ・・)
残る比較表現はさっき習ったやつと同じくらいややこしそう』のことだ。これは「残る比較表現」と「さっき習ったやつ」を比較しているだろ。
うわ。確かに言われてみれば・・!!ということは「〜と同じ」を示す表現が比較表現ってことか。確かに差を示す表現とは違うな。
では、これも必ずマスターできるように丁寧に解説していく。さっそく次の節から解説していくぞ。

「〜と同じ」を示す時の比較

さっそくですが「〇〇は△△と同じくらい難しい」という比較表現は英語でなんといえばいいのでしょう?

具体的にイメージしてもらうために「世界史は日本史と同じくらい難しい」という表現に置き換えて考えます。

この場合英語では・・・・

World history is as difficult as Japanese history.
(世界史は日本史と同じくらい難しい)
なんだこれ!さっきよりややこしそうじゃん・・・・『This is more difficult than the first one』だよ・・
おお。すっかり使いこなしているな。まぁこれも0から解説していくから安心してくれ。

これはややこしそうですが、構造は非常にシンプルです。

まず「世界史は日本史と同じくらい難しい」は「世界史は難しい。日本史と同じくらい」と言い換えれます。なので先に世界史は難しいの文章を作ります。

①『World history is difficult』

次に「日本史と同じくらい」と比較対象の日本史を後ろに持ってきます。

②『World history is difficult Japanese history』

最後に対象となる形容詞(〜と同じくらい難しい←これ)or副詞をas asで挟みます。
※ちなみにasのコアイメージは「同じことを並べる。イコールの関係を導く」なので直感的に理解できます。

③『World history is as difficult as Japanese history』

慣れたらこんな変換が逆にややこしくなるが、まぁこんな感じで変換すると紹介だけしておく。
ふむふむ。とりあえず形容詞をas asで挟めばいいんだね!ってか今回はerのような変化は無いの?!
その通り。同じを示す比較表現は形容詞に変化は加えない。「as 原級 as」だ。
おお!それならまだ楽だ!慣れたいから例文頂戴!

【例文】「〜と同じ」を示す比較表現

日常生活でよく使う表現を中心に例文をいくつかあげます。

This test was as difficult as the previous one.
(今回のテストは前と同じくらい難しかった。)
Today is as cold as yesterday.
(今日は昨日と同じくらい寒い。)

ちなみに否定文も同じように変換します。

Today isn’t as cold as yesterday.
(今日は昨日ほど寒くない。)
=(今日は昨日と同じくらい寒くない。)
なんとか「同じ」を示す比較表現も覚えたよ。残るはあと一つだね!最後はなに?
最後は1つ目の差を示す表現と似ていて、それはズバリ順番を示す表現だ。
順番って1番、2番の順番?
そうだ。例えば『私はクラスで一番背が高い』などの表現だ。
あーたしかにその表現もよく使うね。よし!解説お願いします!

順番を示す時の比較

順番を示す時の比較表現ですが、これは1番目に扱った「差を示す比較表現」に似ています。

さっそく、先程の『私はクラスで一番背が高い』を英語に変換してみます。

I am the tallest in my class.
(私はクラスで一番背が高い)
あれ、1番初めのerとなんとなく似てるけど、thanがなくてtheとestが新たに加わっている。
その通り。この順番を示す比較表現は『the + 形容詞、副詞 + est』、もしくは『the + most + 形容詞、副詞』で示す。
うわ。本当に1番初めの差を示す表現と似ているね。moreにするか否かはこれも音節で変わるんだよね。
そのとおり。じゃあサラッと例文だけ紹介しておく。

【例文】順番を示す比較表現

日常生活でよく使う表現を中心に例文をいくつかあげます。

Today is the coldest this year.
(今日は今年で一番寒い。)
This is the most important part of today’s lesson.
(この箇所が今日の授業で一番重要です。)

以上で基礎はマスター

以上が3つの比較表現です。もう一度復習すると・・

①差を示す比較表現
②同じを示す比較表現
③順番を示す比較表現

でした。これで比較表現の基礎は抑えることができました。

ただ、比較表現はまだまだ奥が深いです。なのでここで止まらず猪突猛進で比較マスターを目指しましょう!!

そしてこのサイトでは、比較表現以外にもいろいろ解説しているのでそちらもご覧ください。

では、良い英語ライフを!!