英語の動名詞とは??意味と用法を徹底解説!!

動名詞は、TOEICの品詞問題などでよく出題されます。

動名詞は、正直いって非常にややこしいです。

動名詞が持つ機能は、その名の通り「動詞」と「名詞」の機能を兼ね備えたもので、見た目は現在分詞と同じで「〜ing」です。

「動詞」と「名詞」を組み合わせたって何だよ・・・・

この記事では、そんなややこしい動名詞について解説しているので、ぜひともご覧ください!

動名詞の意味

冒頭で動名詞は「動詞」と「名詞」の機能を兼ね備えたと言いましたが一体どういうことなのでしょうか?

動名詞が何かを掴むために、一つ具体例を挙げます。

I like cooking.
(私は料理をすることが好きです)

赤文字で示したcookingは「料理をすること」という意味です。
このcookingこそが動名詞です。

もし、これがcookだったら「料理をする」という動詞になります。
しかし、cookingという動名詞にすることによって名詞の機能が備えられて「料理をすること」といった名詞になります。

動名詞は結局名詞!!

この例で示したように動名詞は「〜すること」という名詞です。
動的な意味を持っているが、品詞の分類では名詞になります。
このように、動名詞の品詞分類は名詞ということは抑えておきましょう。

このように動名詞は「〜すること」という名詞になります。

この点を押さえて、続いてはより具体的に動名詞を見ていきましょう!!

動名詞が持つ2つの機能

先ほど動名詞は、動詞が名詞化して「〜すること」という名詞になることをお伝えしました。

なので、文法上では名詞の役割を取り、主語や目的語になります。

なら単に、動名詞は動詞が名詞化しただけか??と言われたら、それだけではありません。
きちんと動詞の機能も備わっています。
動詞の機能とは、目的語や補語をとることや、完了形と受動態になるなどです。

これが動名詞は「動詞」と「名詞」の機能が備わっているといった意味です。
それでは、まずは動詞としての役割は一体何があるか具体的に見ていきましょう。

動詞としての役割

動詞としての役割は以下の3つです。

・目的語をとる
・受動態にできる
・完了形にできる
・副詞に修飾される

それでは一つ一つ見ていきましょう。

目的語をとる

動詞は、他動詞なら目的語を取ります。
例えば、playという動詞は「〜をする」という意味があり、この「〜を」という部分には目的語が入ります。

例えば、play soccerなら「サッカーをする」という意味になります。

このように動詞は、後ろに目的語を取る機能があり、動名詞にもその機能は備えられています。
具体例で確認してみましょう。

I like playing soccer.
(私はサッカーをすることが好きだ。)

このように、動名詞は動詞の機能を持っているので後ろに目的語を置くことができます。

これが動詞の機能1つ目です。

受動態にできる

動詞は「〜される」という受け身の表現をするときは受動態にしてそれを表現します。

そして、動名詞も「〜すること」という表現を「〜されること」といった受け身の表現にすることもできます。

例を挙げて説明します。

I’m used to being attacked by teacher.
(私は先生から攻撃されるのには慣れている)

受動態は「主語 + be動詞 + 過去分詞」の構成です。
このように動詞と思われているものは実は過去分詞で、受動態における動詞はこのbe動詞なんです。

だから、今回はこのbe動詞を動名詞の対象にします。

そもそも過去分詞の形は「-ed」と決まっているので、そもそも「ing」に変更できない。

そして、次は完了形を見ていきます。

完了形にできる

以下は動名詞の完了形表現です。

I’m proud of having done my best.
(私はベストを尽くした事を誇りに思う。)

ここも完了形の「have」を動名詞にしています。

それは完了形が「have + 過去分詞」で構成されているからです。
過去分詞は「-ed」の形をしている変更できず、ここはhaveを動名詞にします。

それでは、最後に動名詞が持つ動詞的機能の最後である副詞の修飾を見ていきましょう。

副詞に修飾される

まず前提として、副詞は名詞を修飾することができません。
動名詞が副詞に修飾されるのは、動名詞が「動詞の機能」を持っているからで、この副詞に修飾されるということは、動名詞が持つ動詞の機能の一つです。

それでは、動名詞が副詞に修飾される例を見てみましょう。

He is good at listening carefully.
(彼は注意深く聞くことが得意です。)

このようにlisteningという「聞くこと」という動名詞が、副詞(carefully)に修飾されています。

以上が動名詞が持つ動詞の機能です。

次は、動名詞が持つ名詞としての役割について見ていきます。

名詞としての役割

名詞としての役割は以下の三つです。

・主語、目的語、補語になる。
・数などによる変化がある。
・冠詞や形容詞がつく

それでは、一つ一つ見ていきましょう。

主語、目的語、補語になる

名詞は、主語・目的語・補語になります。
そして、この動名詞も文中で主語・目的語・補語になります。

以下に主語の例を挙げます。

Learning English is important for me.
英語を学ぶことは私にとって重要だ。)

この文章の動名詞(Learning English)は主語の役割を果たしています。

数などによる変化がある

名詞は単数と複数で語形が変わります。
そして、動名詞も数による変化を受けます。

冠詞や形容詞がつく

名詞は以下のように「冠詞」や「形容詞」を先頭につけることができました。

The cute girl has a flower.
(可愛い女の子は花を持っている。)

動名詞にもその機能があるので、この冠詞と形容詞を先頭につけることができます。

You need careful watching.
(あなたは注意深く見ることが必要だ。)

以上が動名詞が持つ名詞の役割です。

動名詞のまとめ

これまで動名詞について解説してきました。

最後に動名詞が持つ役割を一覧でまとめます。

—動詞的役割—-
・目的語をとる
・受動態にできる
・完了形にできる
・副詞に修飾される

—名詞的役割—-
・主語、目的語、補語になる
・数などによる変化がある
・冠詞や形容詞がつく

動名詞と非常に似たものに分詞があります。
この分詞と動名詞はTOEICの試験で頻出なので、こちらも押さえておくことをオススメします。