この記事では限定的用法と叙述的用法について解説します。
限定的用法
限定的用法は、限定という名の通り、名詞を限定する役割があります。
名詞を限定とは非常に回りくどい言い方ですが、簡単にいえば「〇〇の」と名詞の前につけて修飾するだけです。
例えば・・・・・
「ここに人がいます。」
これが誰かというと、隣の家の人です。
= next door person.
こんな感じで、漠然としていた人が「隣の家の人」と限定されましたね。
このような働きをする形容詞を、限定的用法といいます。
まぁ、まとめると名詞をより限定的にする形容詞ですね。
では、ここで一旦あと一方の叙述的(じょじゅつてき)用法をみてみましょう。
叙述的用法(じょじゅつ)
まず、叙述の意味から説明します。
叙述
意味 | 物事について順を追って述べること。また、その述べたもの。 |
おそらくこれを見ただけで、叙述を把握できた人はいないと思います。
なので、もう少し噛み砕いて説明します。
叙述とは、本当にシンプルにいうと、物事について述べることをいいます!!
では、この叙述を今回の英語に当てはめて考えます。
叙述とは物事について述べることをいうので、形容詞の叙述的用法とは、形容詞が修飾すべき名詞に対して述べることを指します。
=物事(名詞)について述べるという意味になる。
名詞について述べるということは、名詞を修飾していますよね。
だから形容詞の役割になるのです。
では、実際どのように修飾しているのか?具体例をみてみましょう。
(太郎は綺麗だ)
このように、上の例文では、太郎という名詞に対して綺麗だ!と述べていますよね。
これが叙述です。
叙述について触れたところで、ここまで説明した「限定的用法」と「叙述的用法」の違いを比較しましょう!
限定的用法と叙述的用法の違い
二つの違いは、ずばり「直接修飾しているか関節的に修飾しているか」です!!
例に上げると限定的用法は、名詞を「〜の(とある名詞)」と直接的に修飾しています。
対して、叙述は「(とある名詞)は〜です」と名詞に対して述べており関節的に修飾しています。
これが違いです!
それぞれの位置に関してですが、これは日本語とよく似ています。
せっかくなので軽く例をあげて一緒に考えてみましょう。
「太郎は賢い」これはどちらでしょう?
日本語の語順通り、叙述的用法でTaro is smart.が正解ですね。
では、「美しい花がある」はどちらでしょう?
これも日本語の語順通り、限定的用法でThere are beautiful flowers.ですね。
ただ、当然上の文は beautiful flowers!!と単体で言うこともできます。
日本語で「美しい花!!」といっても伝わるのと同じですね。
しかし、丁寧にいうなら叙述してあげたほうがよいのです。
なので、叙述的用法を用いればThere are beautiful floweresといいます。
このように名詞を修飾するには、限定的用法と叙述的用法の二つがあります。
叙述は回りくどく名詞を説明するので、長ったらしいですが丁寧なので覚えておきましょう。