実はcanには沢山の意味があった!!be able to との違いも解説!!

canって聞いたら何を思い浮かべる??
そんなの「できる」一択でしょ??
フッ・・・・・・甘すぎる。

canは中学校で「できる」という意味で習ったと思います。

しかし、canは「できる」以外に沢山の意味があるんです。

この記事では

canが持つコアのイメージ
canが持つ意味と実際の使い方

といった内容から

canとbe able toとの違い

などを詳しく解説します。

え??canとbe able toは一緒の意味でしょ??
落ち着け。とりあえず今から解説してやる。

canの意味って?

canが持つ意味は大きく分けて4つあります。

canの意味

  1. 能力・可能の「〜できる」
  2. 許可の「〜しても良い」
  3. 提案の「〜するのはどうですか」
  4. 可能性の推量の「〜な事もある」「〜かもしれない」
うわ・・・・・「できる」とかけ離れた意味のやつが多いな・・
と一瞬思うかもしれないが、実はコアのイメージは一致しているんだ。

canが持つコアイメージ

上の4つの意味に共通するイメージは何でしょうか?

それはズバリ、可能性を信じた判断です。

実際に当てはめて考えてみます。

①能力・可能の「〜できる」は

できるといった可能性を信じた判断の結果、「〜できる」と捉えることができます。

②許可の「〜しても良い」に関しては

相手ができるといった可能性を信じた判断の結果、「〜しても良い」との判断を下せたと言えます。

③提案の「〜するのはどうですか」に関しても

相手ができるといった可能性を信じたから「〜するのはどうですか」と提案できます。

これは相手の立場によって命令口調にもなるという点を押さえておくこともポイントです。

そして、④可能性の推量「〜な事もある」「〜かもしれない」は言うまでもなく可能性が関わっています。

どうですか??

このようにcanには「可能性を信じた判断」のコアイメージがあります。

では、実際にこの4つのcanをどう使うのか?実際に例文を参考にしながら見ていきます。

4つのcanそれぞれの使い方

①能力・可能

以下は、能力・可能を表すcanの例文です。

So, if you can find a way to fix it, we’ll be much obliged to you.
(あなたがそれを直す事ができるなら、我々はあなたに多くの義務を負わせるでしょう。)

②許可

以下は、許可を表すcanの例文です。

You can go home.
(あなたは家に帰ってもよい。)

③提案

以下は、提案を表すcanの例文です。

We can have another drink if you like.
((よろしくければ)もう一杯いかがですか?)

④可能性の推量

以下は、可能性を表すcanの例文です。

You can tell a lie.
(あなたは嘘をつく可能性がある。)

どうですか?イメージつかめましたか??

では、次はcanとbe able toの違いについて見ていきましょう。
この二つは一緒!!と思っている方が非常に多いんです。

ただ、実はこの二つは使い方が違います。

canとbe able toの違いって何??

先ほどcanには4つの意味があることを述べました。
もう一度この4つを下にあげます。

canの意味

  1. 能力・可能の「〜できる」
  2. 許可の「〜しても良い」
  3. 提案の「〜するのはどうですか」
  4. 可能性の推量「〜な事もある」「〜かもしれない」

これ対して、be able toは「〜な事もある」「〜かもしれない」といった可能性の推量と「〜しても良い」と言う許可の意味では使う事ができません。

be able toは能力・可能の「〜できる」の意味で使う事が一般的です。

そして、この他にもcanとbe able toの使い分けは様々なので今から詳しく見ていきます。

意味的な使い分け

主語が人か人じゃないか

主語が人以外の場合はbe able toを基本的に使いません。

つまり、主語が人の場合のみbe able toを使うのが一般的です。

なので、主語がモノになった時はbe able toではなくcanを使うようにしましょう。

受動態か否か

受動態の場合はcanを使用します。以下に例文をあげます。

You can be professional.
(あなたはプロフェッショナルになれる。)

文法での使い分け

助動詞の後だとbe able to

canは 助動詞の後ろで使うことはできません。

これは「法助動詞」を連続して使う事ができないというルールがあるからです。

will, shall, can, must, mayなどは「法助動詞」と呼ばれています。詳しい内容はこちら『助動詞には2種類あった?!「法助動詞」と「第一助動詞」の違いを徹底解説!!』をご覧ください。

なので、助動詞の後ろで使うには<助動詞 + be able to>という形を取る必要があります。

つまり、助動詞の後ろに使うか使わないかでcanとbe able toを使い分けます。

完了形の時はbe able to

完了形のhaveやhadの後にcanは使えません。
なのでhaveやhadといった完了形を使う時は<have/had been able to>にする必要があります。

不定詞のtoの後だとbe able to

canは不定詞のtoの後に付けることができません。

you want to can…などのto canといった表現は聞いた事がないはずです。
このようにtoの後に使う時はbe able toを使って<to be able to>にする必要があります。

canは意味的には広く使えるが、品詞での制約が厳しいといった感じだな。なんでもかんでもcanを使っていると痛い目にあってしまうぞ。