原形不定詞とは?
原形不定詞とは、toが省略された不定詞のことです。
原形不定詞を取る動詞は大きく2つに分類できます。
原形不定詞を取る動詞
原形不定詞をとる動詞
- 使役動詞
- 知覚動詞
1つずつ解説していきます。
使役動詞
使役動詞とは、「~させる」「してもらう」という意味を持つ動詞です。
なぜ使役動詞のtoが消えるの?
まずto不定詞は「未来志向」の意味を持ちます。ただ、使役動詞は「〜をやりなさい」という意味があるので、未来ではなく今やってほしいという意味でtoが無いのです。
まずto不定詞は「未来志向」の意味を持ちます。ただ、使役動詞は「〜をやりなさい」という意味があるので、未来ではなく今やってほしいという意味でtoが無いのです。
使役動詞になる動詞と文の構造
原形不定詞を取る使役動詞ですが、主に3つの動詞があります。
make:強制的に~させる
have:~してもらう(強制力はない)
let:~することを許可する
have:~してもらう(強制力はない)
let:~することを許可する
これらの動詞は命令の強さで使い分けるんだ。
makeが一番強いんだね。
続いて使役動詞を用いた場合の文の構造です。
文の構造
主語 + 使役動詞(make、have、let)+目的語 +原型不定詞
主語 + 使役動詞(make、have、let)+目的語 +原型不定詞
本来なら『主語 + 動詞 +目的語 + to + 不定詞』になるけど、使役動詞だとtoが消えるんだね。
makeを使った例文
He made him son do homework.
(彼は息子に宿題をさせた。)
(彼は息子に宿題をさせた。)
haveを使った例文
He had his hair cut.
(彼は髪の毛を切ってもらった。)
(彼は髪の毛を切ってもらった。)
letを使った例文
He let his son go there, because his son wanted to go to the arcade.
(彼の息子がゲームセンターに行きたいといっていたので、彼は息子をそこに行かせた。)
(彼の息子がゲームセンターに行きたいといっていたので、彼は息子をそこに行かせた。)
知覚動詞
知覚動詞とは、「視覚」「聴覚」「触覚」に関係する動詞です。
なぜ知覚動詞のtoが消えるの?
ここにtoを入れると、これから見えるといった予言的なニュアンスになります。今感じている事を表現するのでtoが無いのです。
ここにtoを入れると、これから見えるといった予言的なニュアンスになります。今感じている事を表現するのでtoが無いのです。
知覚動詞になる動詞と文の構造
知覚動詞とは、「視覚」「聴覚」「触覚」に関係する動詞なので、それぞれに分けて動詞を列挙します。
視覚:see(見える)、watch(見る)、notice(気付く)、perceive(気付く、知覚する)
聴覚:hear(聞こえる)、listen to(聴く)
触覚:feel(感じる)
聴覚:hear(聞こえる)、listen to(聴く)
触覚:feel(感じる)
文の構造
主語 + 知覚動詞(see、hear、feel)+目的語 +原型不定詞
主語 + 知覚動詞(see、hear、feel)+目的語 +原型不定詞
これも本来なら『主語 + 動詞 +目的語 + to + 不定詞』になるけど、知覚動詞だとtoが消えるんだね。
視覚の動詞を使った例文
I saw her walk across the street.
(私は彼が通りを歩いて渡るのを見た。)
(私は彼が通りを歩いて渡るのを見た。)
聴覚の動詞を使った例文
He heard his name called.
(彼は名前が呼ばれるのを聞いた。)
(彼は名前が呼ばれるのを聞いた。)
触覚の動詞を使った例文
I felt my feet freeze.
(私は足が凍えるのを感じた。)
(私は足が凍えるのを感じた。)