法助動詞
法助動詞の、法とはモード。つまりひとの感情になります。
法(mood)の意味
a temporary state of mind or feeling.
話し手の一時的な心的態度を表しています。
つまり、この法助動詞は人の感情が関係している助動詞と捉える事ができます。
法助動詞の一覧
では、以下に法助動詞の一覧を載せます。
見てもらえると分かるとおり、普段、助動詞と捉えているものは全て法助動詞だと思います。
現在時制 | 過去時制 |
can | could |
may | might |
can | could |
will | would |
shall | should |
must | —— |
ought | —— |
need | —— |
dare | dared |
では、これに対して第一助動詞とは一体何なのでしょうか?
次にそれを見ていきます。
第一助動詞
法助動詞は沢山ありましたが、この第一助動詞はたった3つしかありません。
それが
・do
・be
・have
です。
doの使用例
第一助動詞のdoは誰もが目にした事があります。
例えば
I do not agree with you.
(私はあなたに賛成しない)
このdoは第一助動詞のdoです。
他にも命令系で使われる
Don’t speak here.
(ここで話すな)
などのdoも第一助動詞です。
doであまり知られていない表現が「強調のdo」です。強調のdoはこちらの記事『強調のdoとは?reallyとの違いも解説』で詳しく解説しているので、ご覧ください。
beの使用例
beは主に進行形と受動態で使われます。
例えば、進行形の例を挙げると
I am playing game.
(私はゲームをしています。)
実は、このamは第一助動詞のbeだったのです。
haveの使用例
haveは完了形とhave to(〜しなければならない)の形で使われます。
完了形の例を挙げると
I have finished my work.
(私は仕事を終えました)
この完了形に使われているhaveは第一助動詞のhaveです。
では、この法助動詞と第一助動詞の違いは一体何なのでしょうか?
二つの違い
①助動詞自体に意味があるか?
canやwillなどの法助動詞は「可能」や「意思」などのように、助動詞自体に意味があります。
しかし、doやbeなどの第一助動詞はそれ自体に意味がありません。
例えば、
I do not like Vegetables.
このdoには特に意味はないですよね。このように法助動詞はそれ自体に意味があるのに対し、第一助動詞にはそれ自体意味がないのが特徴です。
②連続して使えるかどうか?
canを使う際の有名なルールとして、助動詞と共に使う事ができないというものがあります。
例えば、
I will can move around October.
(10月頃に引越しができる)
これは文法として成り立っていません。
正しくは、
I will be able to move around October.
にしなければいけません。
このように助動詞を連続して使う事ができない。というルールがあります。
しかし、これは法助動詞の時のみです。
完了形に使うhave,進行形や受け身のbeはいわゆる第一助動詞は連続させることができます。