理由を表す「Because」「Since」「As」って何が違うの?使い分けを解説!!

実は使い分けが必要

会話や文章で「理由」を説明する場面は非常に多いです。

私は理由とか考えないで直感で動くタイプだから、そんな場面ないかなぁ。
上の文章のように「AだからB」といった「理由」を述べる表現は日常生活では避けては通れないんだ。
うわ・・・うまいこと利用された・・

この記事では、この理由を表すときに使う「Because」「Since」「As」の違いを説明します。

これらは一緒に捉えがちですが、実は明確な使いがあります。

この記事では

・「Because」「Since」「As」の使い分け
・Sinceが文頭に来る理由

なども記載しています。

それでは詳しく見ていきましょう!!

「Because」「Since」「As」の違いは?

結論から先に述べると、使い分けは以下の通りです。

文章の位置 意味合い 使い方
Because 文頭ではなく後ろに置く 強い 相手にとって未知の理由
Since 文頭が多い 弱い 相手にとって既知の理由
As 文頭が多い 最も弱い 相手にとって既知の理由を添える時

Becauseの意味

まず、Becauseの意味から見ていきましょう。

because

意味 【接続詞】なぜなら、〜だから、〜なので、〜だからといって

このようにbecauseには「理由」を示す接続詞です。

「〜だからといって」という意味は、馴染みがないと思いますが、これは否定文を用いて使います。

You should not shoplift because you have no money.
(お金が無いからといって万引きをしてはならない)

そして本題ですが、この「Because」は理由を述べる場合だったら、とりあえず使っても良い。ということではありません。

Becauseは理由を示す接続詞の中で最も意味合いが強いです。

では、一体どういう場合に使えば良いのでしょうか??

Becauseの正しい使い方

先ほども述べた通りBecauseは、ただ単に理由を述べる時に使うのではありません。

Becauseは相手が知らない理由を明確に述べる時に使います。

名前
え?相手が知らないっていうけど、逆に相手が知ってるにも関わらず、理由述べる状況なんてあるの??

これは日常によく起こりえます。

例えば、朝に家族で天気予報を見ていて今日は雨が降ることを家族全員が知ったとします。

すると、子供は親に向かって

「今日は雨だから傘を持って行くね!!」

と言いました。

これは、親からしたら既知の事実です。なぜなら親は天気予報を見ていて雨が降ることを知っているからです。

このような状況には、Becauseは使えません。

そこで使うのが、次に説明する「sinceとas」です。

【補足】ちなみにネイティブはよくcuzと省略して使う

Sinceの意味

さて続いてはSinceです。

このSinceは「〜以来」というイメージが強いのではないでしょうか?

確かに、Sinceで最も使われる意味はこの「〜以来」でしょう。ただ「理由」の意味もあります。

since

意味 【接続詞】〜以来、〜だから 【前置詞】〜以来、【副詞】以来

このように「理由」を示すsinceですが、どういう場面で使うのが適切なのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

理由を示すSinceの正しい使い方

このsinceはズバリ、既知の理由を述べる時に使います。

これは先ほど例に挙げた雨の例ですね。

Since it’s raining today, I’ll bring an umbrella! !
(今日は雨だから傘を持って行くね!!)

そして、この理由を示すsinceは主に文頭に置かれます。

これはsinceは話し手と聞き手が既に知っている情報を提供するので、文頭に置かれるのが普通です。

これは英語は「文末焦点の原理 (principle of end-focus)」に基づくからです。

文末焦点の原理とは??
情報価値の高い部分は、文末におかれるという原理。

相手が知っている情報は、情報価値は高くないですよね。だからsinceは文頭に置かれることが多いのです。

sinceが文頭に置かれる理由も分かったところで最後にAsを見ていきましょう!!

Asの意味

先に言わせてもらいますが、asは一番意味がややこしいです。

なぜなら、asはたくさんの意味を持っているからです。

asは主に接続詞のas5つと前置詞のasに分けられます。

接続詞asの5つの意味

・時(~している時)
・理由(~なので)
・様態(~するように)
・比例(~するにつれて)
・比較(~するのと比べて)

前置詞asの意味

・役割(〜として)

ここでは、asの中の「理由」にフォーカスして解説します。

ここでasの理由を攻略しましょう!!

理由を示すAsの正しい使い方

この理由のAsに関してですが、「Because」「Since」「As」の三つのなかで最も意味が軽いです。

sinseよりも軽く、このAsは補足的情報を添えるような場合に使われます。

このasも文末焦点の原理により、文頭に置かれるときが多いです。

それでは最後に三つの違いをまとめたので見てみましょう!!

それぞれの違いを表で確認

文章の位置 意味合い 使い方
Because 文頭ではなく後ろに置く 強い 相手にとって未知の理由
Since 文頭が多い 弱い 相手にとって既知の理由
As 文頭が多い 最も弱い 相手にとって既知の理由を添える時

どうですか??少しは意味の違いが分かっていただけましたか??

もし使い分けが分かったなら、これから忘れないようにガンガン意識して使い分けていくことをオススメします!