このページでは、前回『句』に引き続き節を解説していきます。
今回説明する節は、句を先に押さえていると内容が入りやすいので、もし句について分からない点がある方は先にこちらの記事『英語の句とは?「名詞句」「形容詞句」「副詞句」の使い分けまで徹底解説!!』をご覧ください。
それでは、早速解説していきましょう!
節とは?
まず節の説明をします。
節とは、「主語+述語」を構成する複数語が合体して一つの品詞になったものを指します。
一体どういうことか??
具体例をあげて説明します。
下の例文を見てください。
(ここは私が生まれた町です。)
この赤字で示した「where I was born」は見ての通り、主語と述語で構成されています。
そして、これがtownという名詞を修飾しており、結果的に「where I was born」は、形容詞の役割を果たしています。
このように「where I was born」のような、「主語+述語」を構成する複数語が合体して一つの品詞(今回は形容詞)になったものを節といいます。
そして、今回は形容詞の役割を果たしたので、これは形容詞節になります。
節は形容詞節以外にも存在し、全部で三種類あります。
節は三種類ある
以下がその三種類の節です。
・名詞節
・形容詞節
・副詞節
一つ一つ解説していきます。
名詞節とは?
名詞節は、その名の通り名詞の働きをする節です。
名詞節は「接続詞」「疑問詞」「関係詞」からしか導かれません。
一つ一つ例文と一緒に見ていきましょう。
接続詞による名詞節
名詞節を導く接続詞はthat、whether、ifがあります。
下は接続詞のthatを用いた例です。
(私はあなたが正直者であることを知っている)
この赤文字の部分「あなたが正直者であること」は名詞ですね。
このように接続詞によって名詞節が導かれます。
続いては疑問詞によって導かれる名詞節の例です。
疑問詞による名詞節
疑問詞はwhoやwhichなどがあります。
下は、whoを用いた例です。
(私は彼が誰なのかを知っている。)
赤字で示した部分はきちんと名詞の働きをしていますね。
このように疑問詞は名詞節を導きます。
そして、続いては関係詞による名詞節を見てみましょう。
関係詞による名詞節
関係詞とは、whatやwhateverなどを指します。
関係詞の一つであるwhateverを用いた例文です。
(彼女は言いたいことを言う。)
whatever:何でも
以上が名詞節の説明です。
名詞節は、この三つ「接続詞」「疑問詞」「関係詞」によって導かれると覚えておきましょう。
逆に、これらがなければ名詞節を作ることができないということも一緒に覚えましょう。
おまけ:テストによく出るwhatとthat
what(関係代名詞)とthat(接続詞)は名詞節を導くものとして有名です。
では、この二つはどのように使い分けたら良いのでしょうか?
以下に例文を載せます。
(重要なことはそれが事実だったということだ。)
このwhat(関係代名詞)とthat(接続詞)は名詞節の問題として、TOEICなどによく出ます。
この二つの違いは以下です。
関係代名詞what | 接続詞that | |
後ろの文 | 不完全文 | 完全文 |
つまり、名詞節としてwhatを用いた時は後ろが不完全文である必要があり、thatを用いた場合は完全文である必要があるということです。
形容詞節とは?
続いては形容詞節です。
形容詞節は冒頭で挙げましたね。
その形容詞節ですが、これは「関係代名詞」と「関係副詞」の二つによって導かれます。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
関係代名詞による形容詞節
関係代名詞は形容詞節を導きます。
以下、例文です。
(私は財布を盗んだ男を見た。)
この赤文字は名詞(man)を修飾しています。
関係副詞による形容詞節
続いては関係副詞が導く形容詞節です。
以下、例文です。
(彼があれほど怒っている理由は3つあります。)
赤文字はきちんと名詞(reasons)を修飾していますね。
以上が形容詞節です。
それでは、最後の副詞節を見ていきます。
副詞節とは?
この副詞節は、副詞の働きをする「節」で、通常は接続詞で導かれます。
接続詞の例としては、whan(〜の時)if(もし〜なら)やbecause(なぜなら)があります。
(雨が降っていたので、私たちは野球ができなかった。)
この赤文字で示した副詞節は、文中で副詞の役割をしています。
このように副詞節は通常、接続詞で導かれます。
以上が節の説明です。
句と節を理解していると長文を読むときに非常に楽です。
もし、句について知りたいという方はこちらの記事『英語の句とは?「名詞句」「形容詞句」「副詞句」の使い分けまで徹底解説!!』をご覧ください。