この記事では、ややこしい現在完了形について解説します。
現在完了形の使い分けについて、先に少し触れると、現在完了は3つの状況に当てはまるときに使います。
その3つの状況は、「経験」「継続」「完了」です。
それぞれ、ニュアンスガ違うから覚えにくい!と思うかもしれませんが、実は、この3つに共通する捉え方があります。
この記事では、この3用法を中心に、現在完了形について解説していきます。最後までご覧ください。
目次
現在完了形とは?
現在完了形には、以下の3用法があります。
完了形の3用法
- 経験「~したことがある」
- 継続「(ずっと)~している」
- 完了・結果「(ちょうど)~したところだ」「(もう)~した」
しかし、安心してください。
この現在完了形は、たった一つのポイントを抑えるだけで、これら3つの用法の本質を理解することができます。
3用法に共通する意味とは?
3用法に共通する意味は、ズバリ過去の事柄が現在までつながっていることを意味しているということです。
ちなみに、先程100%「完了」の意味を持たないと言いましたが、訂正します。
それは、完了は広義の意味では上にあげた3用法すべてに当てはまるからです。
まず、みんなが認知している完了の意味(狭義)は以下です。
物事が完全に終わること。また、完全に終えること。
そして、広義の意味での完了は以下です。
結果が現在まで実現している状態にあることなどを表す。
広義の意味をもう一度みると、結果が現在まで実現している状態にあることを表します。
つまり、過去の事柄が現在までつながっている状態と捉えることができます。
三用法の共通する意味を知った上で、それぞれの用法について例文を交えながら見ていきましょう。
経験「~したことがある」
以下、例文です。
(私は誰かを愛したことがある。)
過去に誰かを愛した経験を現在述べているので、過去と現在に繋がりがあるといえます。
私は誰かを愛したことが(過去から現在に至るまでに)ある。
継続「(ずっと)~している」
以下、例文です。
(私はずっとあなたを愛している。)
これも、過去から現在に至るまでを入れると捉えやすいです。
私は(過去から現在に至るまで)ずっとあなたを愛している。
完了・結果「(ちょうど)~したところだ」「(もう)~した」
以下、例文です。
(私は宿題を終えたところだ。)
これは、まさに完了という意味なので捉えやすいですね。
どうでしょうか?
完了形の3用法について理解できましたか?
もう一度、ここに3用法を載せておきますね。
完了形の3用法
- 経験「~したことがある」
- 継続「(ずっと)~している」
- 完了・結果「(ちょうど)~したところだ」「(もう)~した」