あなたは品詞について、どんなイメージを持っていますか?
これはよく聞くセリフですが、はっきり言います。
絶対に品詞は抑えなければいけないです。
その理由は英語は日本語と違い、決められた位置に決められた品詞を入れるルールがあるからです。
これは例を挙げると「前置詞の後は名詞でなければいけない」といったルールなどがあります。
以下に、その例文を挙げます。
(私は○○○へ行く)
toは前置詞なので○○○には名詞を入れなければいけない。
このように、前置詞の後には名詞を入れなければならないというルールは、品詞を覚えなければ絶対に覚えることができません。
なのでこの記事では、この英語を学ぶにあたって必要な品詞について徹底的に解説します。
ここまで聴いたら「英語は日本語とは違い、面倒なルールがあるんだなぁ・・」と思ったと思います。
しかし、これは裏を返すと非常にありがたい話なのです。
そのありがたい話とは一体何か??それは・・・
・ルールさえ覚えたら、それにのっとるだけで良いので非常に楽。
ということです。
「私から何も言わないから好きな方法でゴールしてね」よりも「ここはこのようにして、後は自分で考えてゴールしてね」と言われた方が、具体的に指定されているのでやりやすいのです。
・英語の品詞がいまいち分からない。
・英語の品詞を一通り覚えたい。
という方はぜひ、この記事をご覧ください。
さらに、この記事を読むことで
・品詞を理解して、今後の英語学習がやりやすくなる。
・TOEICなどの文法問題の得点が取れるようになる。
といったことが可能になります。
それでは、品詞について見ていきましょう!!
やばい・・・この時点で1分も使ってしまった(残り9分!!!)
品詞はこの8種類
品詞は主に以下の8種類に分けられます。
8つの品詞
- 名詞 (Noun, n.; Substantive, subst.)
- 代名詞 (Pronoun, pron.)
- 形容詞 (Adjective, adj.またはa.)
- 動詞 (Verb, vb., v.)
- 副詞 (Adverb, adv.)
- 前置詞 (Preposition, prep.)
- 接続詞 (Conjunction, conj.)
- 感動詞(間投詞) (Interjection, interj.またはint.)
–冠詞 (Article, art.) (広い意味では形容詞に含める)
–助動詞 (Modal verb) (広い意味では動詞に含める)
それでは、この8種類の品詞を一つ一つ見ていきましょう。
品詞① 名詞
名詞の特徴
名詞は、「人、物、こと」を表す単語です。
名詞の例
以下に名詞の例をあげます。
・apple(りんご)
・bag(カバン)
・car(車)
・desk(机)
・Taro(太郎)
・Japan(日本)
・Sushi(寿司)
どれも「人、物、こと」ですね。
名詞の例文
では、名詞を使った例文を見てみましょう。
(太郎は車を運転する。)
上の文章で名詞はどれでしょうか?
それはTaro(太郎)とcar (車)です。
これも「人、物、こと」ですね。
名詞の位置は?
そして、名詞は「主語」や「目的語」になります。
日本語と同じですね。
日本語も「私は」などの主語に「動くは」「食べるは」などの動く系(動詞)は入らず、モノや人が入ります。
この例文でいうと、Taroが主語でcarが目的語です。
もう少し細かく記載すると、
Taro drives a car.
太郎は(主語)運転する(動詞)車を(目的語)
このように主語と目的語に名詞が使われています。
ちなみに・・・・
(太郎は車が好きだ。)
このように名詞が複数形になれば冠詞が無くなります。
ちなみに名詞には「複数形にできる可算名詞」と「複数形にできない不可算名詞」があります。
もし、ここが曖昧な方はこちらの記事をご覧ください。
名詞の見分け(語尾)
以下に、名詞の特徴と見分け方についての表を載せます。
名詞の語尾 | 単語例 |
-or | doctor(博士) |
-tion | station(駅) |
-sion | decision(決定) |
-ty | duty(義務) |
-ity | identity(同一性、アイデンティティ) |
-er | engineer(エンジニア) |
-ee | employee(被雇用者) |
-ment | implement(用具) |
-th | health(健康) |
-ness | business(仕事) |
-ance | accordance(一致) |
-ence | dependence(依存) |
-cy | currency(通貨) |
以上が名詞の説明です。
それでは、続いて代名詞を見て行きましょう。
品詞② 代名詞
代名詞の特徴
代名詞は日本語の「あれ、それ、彼、私」に該当するような言葉です。
なぜ代名詞というかに関しては、超シンプルで名詞の代わりになっているからです。
一体どういうことか?具体例をあげて考えます。
例えば、「太郎」という名詞があります。これは「彼」に代用でき、名詞の代わりになっているので「彼」は代名詞になります。
代名詞の例
代名詞の例は以下の通りです。
・I(私)/we(私たち)
・you(あなた、あなたたち)
・he(彼)
・she(彼女)
・it(それ)/they(それら、彼ら、彼女たち)
・this(これ)/these(これら)
・that(あれ)/those(あれら)
全て名詞である「人・モノ・こと」の代わりに使える言葉ばかりですね。
代名詞の例文
(彼は彼女が好き)
上の例文のように、代名詞は「主語」や「目的語」として使用できる。
代名詞の位置
代名詞の位置は、名詞と全く同じです。
名詞の代わりになっただけなので当然ですね。
しかし、一つだけややこしい点があります。それは代名詞には「this(この)」や「his(彼の)」といった意味があり、これは他の名詞の前に置くことができる点です。よくわからないと思うので具体例を書きます。
(彼の名前は太郎です。)
このようにnameという名詞の前にhisがついていますね。
このように「この」や「彼の」といった代名詞は、他の名詞を指示できます。
形容詞
形容詞の特徴
形容詞は名詞を修飾する役目を果たします。
修飾の意味は「ある名詞があった時、その意味を限定したり詳しくしたりする行為」です。
例えば、りんごという名詞があります。
これを限定したり詳しくするためには「赤いりんご」や「青いりんご」などのように、ある語句の意味を限定して必要があり、この行為を修飾といいます。今回は「赤い」がりんごを修飾しており、「青い」もりんごを修飾しています。
このように修飾しているワード「赤い」「青い」を形容詞と言います。
ここでのポイントは「名詞」を修飾したものを形容詞という点です。
名詞ってなんだっけ??と思った方は、再度こちら『名詞とは??』をご覧ください。
形容詞の例
以下は形容詞の例です。形容詞は数え切れないほどあるので下は一部に過ぎません。
・good(良い)
・difficult(難しい)
・happy(幸福な,幸せな)
・interesting(面白い)
形容詞の例文
(彼女は可愛い女の子だ。)
このようにcute(可愛い)という形容詞で名詞(girl)を修飾することができます。
形容詞は文中において、名詞を修飾する役目はもちろん、目的語の位置で使われることもあります。
下は形容詞が目的語の位置で使われる例です。
(彼女は可愛い)
このように形容詞は目的語にも使われることがあります。
形容詞の見分け(語尾)
形容詞の語尾 | 単語例 |
-able | available(利用できる) |
-ous | conscious(意識のある) |
-al | abnormal(異常な) |
-ly※ (時間の感覚) | daily(毎日の) |
-ful | successful(成功した) |
-ive | active(活発な) |
-less | wordless(無口な) |
-ed | anticipated(予想された) |
-ical | logical(論理的な) |
-ant | abundant(豊富な) |
※副詞のlyと使い分け注意!!!!
冠詞
冠詞の特徴
冠詞とは、名詞に付いてその定性を表すものです。
この冠詞自体、日本語には存在しないので抵抗あるかもしれませんが、内容はシンプルなので安心してください。
この冠詞は「a/an」と「the」の2種類しか存在せず、それらを状況により使い分けできたら冠詞はマスターです。
それでは、具体的に冠詞を見ていきましょう。
冠詞は大きく2種類
冠詞は先ほど挙げたとおり2種類存在します。
それがこちらです。
・不定冠詞
・定冠詞
不定冠詞とは?
不定冠詞とは、その名詞がまだ特定されていない場合に使われ、a/anを用います。
aとanの使い分けですが、直後の単語が子音で始まる時にはa、母音で始まる時はanを使います。
以下例文です。
(これは本です。)
This is an apple.
(これはりんごです。)
このように不定冠詞の後ろが「子音」か「母音」でaとanを使い分けます。
「子音」と「母音」についてですが、「母音」は「ア・イ・ウ・エ・オ」の音を指して、子音はその母音以外の音を指します。
例えば、上のappleはアップルで、始まりは「ア」の母音だと判別します。
定冠詞とは?
定冠詞とは、すでに名詞が特定されている場合に使われ、theを用います。
すでに名詞が特定されているとは、文章にすでに出てきた名詞を再度特定して言う場合に当てはまります。
日本語訳は「その」なので、「そのペン」や「その窓」など実際に指示できるものに対して使います。
(そのドアを開けてください。)
上の例文は、そのドアを開けて!とドアを特定しているので定冠詞のtheを使います。
動詞
動詞の特徴
この動詞に関して、動詞がなければ文章が成り立たないほど重要です。
そして動詞は大きく以下の2種類があります。
・be動詞
・一般動詞
be動詞とは?
be動詞は「is」、「am(was)」や「are(were)」そして「been」などを指します。
これらの意味はどれも「ある・いる」になります。
以下に例文をあげます。
(私は必ず戻る!!)
一般動詞とは?
一般動詞は先ほどあげたbe動詞以外の動詞です。
・run(走る)
・eat(食べる)
・swim(泳ぐ)
・study(勉強する)
などはすべて一般動詞です。
まさに一般的な動詞だから一般動詞です。
動詞の見分け(語尾)
動詞の語尾 | 単語例 |
-able | available(利用できる) |
-ous | conscious(意識のある) |
-al | abnormal(異常な) |
-ly※ (時間の感覚) | daily(毎日の) |
-ful | successful(成功した) |
-ive | active(活発な) |
-less | wordless(無口な) |
-ed | anticipated(予想された) |
-ical | logical(論理的な) |
-ant | abundant(豊富な) |
助動詞
助動詞の特徴
助動詞はその名の通り、動詞を助ける役目を果たします。
どのように動詞を助けるのか以下に例をあげます。
(私は泳ぐ。)
I can swim.
(私は泳げる。)
一つ目の助動詞がない文章は「私は泳ぐ」という意味でしたが、2つ目は動詞の前にcanを置くだけで、「泳げる」に変化し、動詞の意味が大きく変化しました。
助動詞の例
助動詞の例として有名なものは以下の5つです。
・can
・will
・may
・must
・should
助動詞の見分け方
助動詞に見分け方はないのですが、安心してください。
助動詞は限られています。それは以下の15個です。
・Can(〜できる)
・Could(〜できた)
・Have to(〜しなければならない)
・Had better(〜した方が良い)
・May(〜かもしれない)
・Might(Mayの過去形)
・Must(〜しなければ行けない)
・Need(〜する必要がある)
・Ought to(〜すべきだ)
・Shall(〜します)
・Should(〜すべきだ)
・Used to(以前は〜だった)
・Will(〜するだろう)
・Would(〜でしょう)
・Dare(〜の勇気がある)
ただ、これを全部覚えなくても良いです。
「覚えた方が良い助動詞」と「更に細かい内容」に関してはこちらの記事をご覧ください。
副詞
副詞の特徴
副詞はとにかく、いろんなものを修飾します。
本当に、お前はなんでも修飾するんだな!!って感じのやつです。
何を修飾するかというと「動詞・形容詞・他の副詞、そして文章全体」を修飾します。
いったら、名詞以外を修飾します。
まぁ、名詞は形容詞が修飾するのでそれに任せているといった捉え方で大丈夫です。
副詞:「とにかく全部修飾してやるよ!!」
形容詞:「僕は名詞を修飾するのが仕事だから、名詞だけは担当するよ!!」
副詞:「なら、名詞は任せた。俺は名詞以外は全部修飾する!!」
副詞の例
以下、副詞の例です。
・always(いつも)
・carefully(注意深く)
・certainly(確かに)
副詞の例文
(それは絶対に甘い)
副詞の見分け方
副詞の見分け方は実は単純です。
それはズバリ、lyが付いているものが副詞です。
もちろん、lyが付いてない副詞も存在しますが、大半の副詞はlyが付いています。
実は、副詞は形容詞にlyが付いた形です。
beautifully(副詞:美しく) = beautiful(形容詞:美しい)+ ly
前置詞
前置詞の特徴
前置詞は、名詞の前に添えるように置くワードです。
前置詞の後ろは必ず名詞というルールがあります。
前置詞の例
以下、前置詞の例です。
・at
・on
・in
・to
・from
前置詞の見分け方
残念ながら、前置詞には見分け方がありません。
ただ、前置詞は以下の9個が前置詞の90%以上を占めていると言われているので、この9個を覚えておけばまずは問題ないでしょう。
・by
・in
・on
・at
・from
・to
・for
・of
・with
接続詞
接続詞の特徴
接続詞は、その名の通り「何か」と「何か」をつなげる品詞です。
その何かの例としては、
・語と語
・文と文
そして、接続詞には2種類あります。
それは、等位接続詞と従位接続詞です。
等位接続詞とは?
等位接続詞とは、その名の通り「文法上等しいもの」を接続します。
以下に例をあげます。
(私はリンゴとオレンジが好きです。)
このように文法上等しい「名詞のリンゴ」と「名詞のオレンジ」を接続します。
等しいという証拠に、これらを入れ替えても文は通じると思います。
・and
・but
・or
・nor
・yet
従位接続詞とは?
従位接続詞とは、文と文を結びつけて「従位」という言葉の通り、片方の文がもう片方の文に従うように接続されているものをさします。
一体どういうことか?例をあげて説明します。
(私は土曜日にも関わらず、学校に行った。)
学校に行ったという前の文が、後ろの文を従えているイメージです。
その証拠に、それぞれの文を入れ替えると意味がガラッと変わり、通じなくなることがわかると思います。
従位接続詞の例
従位接続詞 | 意味 |
after | 〜する後に |
before | 〜する前に |
since | 〜以来 |
as long as | 〜する限りは |
as soon as | 〜するとすぐに |
by the time | 〜までには |
every time | 〜するときはいつでも |
once | 一旦〜すれば |
while | 〜する間に |
when | 〜するとき |
till/untill | 〜までずっと |
感動詞(間投詞)
感動詞(間投詞)の特徴
感動詞(間投詞)とは、その名の通り「感動」などの感情を表す品詞で、活用がなく、単独で文になり得る語です。
感動詞(間投詞)の例
以下は感動詞の例です。
・Oh!!
・Oops! (しまった!)
・Oh my god!!
などです。
以上が、8つの品詞の概要です。
ここで紹介した品詞は英文法で基盤になるものです。
なので、ここで紹介した内容はせめて押さえておくことをオススメします。